地元しらさわ地区産のこしひかりを100%使用。
自社井戸の軟水を仕込み水に、蔵元杜氏がぐんまKAZE酵母を使い伝統手法で醸した逸品。
こしひかり純米酒の中でも、厳しいGI利根沼田の認証基準をクリアした希少なお酒です。
地元の美味しいこしひかりの旨味を十分に引き出し、お米の味わいが生きたお酒に仕上がっています。
[美味しい呑み方]
○:冷やす
○:常温
◎:燗(特にぬる燗)
[スペック]
■日本酒度:-2
■アルコール分 :15度以上16度未満
■酒米 :しらさわ地区産こしひかり
■精米歩合:65%
■酵母 :群馬KAZE酵母2号
[サイズ]
300ml/720ml
■GI認証とは?
お酒の地理的表示(GI=Geographical Indication) は、地域の共有財産である「産地名」を守り、適切な使用を促す制度です。産地が申請し、国税庁長官の指定を 受けると産地名を独占的に名乗ることができます。日本酒の生産量トップを誇る、国内でも有数の銘醸地GI「灘五郷」や兵庫県産山田錦により醸されるGI「はりま」などが認定されています。
■GI利根沼田とは?
「GI利根沼田」は2022年1月22日に国内6例目として国税庁長官の指定を受けました。
酒質の特性において、色沢、香り、味わいを具体的に表記し、使用する米の種類とその産地、水や酵母を特定するなど原料や製法に厳しい条件を課すことで、「利根沼田」の地域で育まれた日本酒の味わいや、地域そのものを守ることにつながる、日本酒では今までに例を見ないGIとなりました。
また、GI生産基準の中に「ビンテージ」の表記を可能としたことにおいても画期的な指定となります。
厳しい条件をクリアした日本酒には、認定シールとシリアルナンバーが付与され、生産年やビンテージだけでなく、生産者から消費者である皆様の手元に渡るまでの経路も明らかになります。
■認定酒の特徴
利根沼田地域には弊社大利根酒造を含め半径5キロ圏内に4つの日本酒の蔵元があります。
水芭蕉や谷川岳を醸す「永井酒造」、土田や誉國光を醸す「土田酒造」、利根錦や悠を醸す「永井本家」、そして弊社「左大臣」「花一匁」を醸す「大利根酒造」です。
2024年6月現在、この4蔵から7種類のGI認定酒が誕生しています。
利根沼田の清酒は、透明感のある味わいの中に、適度な旨味を感じる味わいが特徴です。
具体的には、爽やかな酸味や旨味を伴ったコクを与える苦みを感じますが、その後に、当地産原料米特有のまろやかな旨味や甘みが膨らみます。またアルコール感の切れが良いので、アルコール度数の割にアルコール感を感じず、透明感がある味わいになっています。
香りは、つきたての餅のような米由来の香りの他、酵母由来のグレープフルーツ、白桃、黄色いリンゴ、バナナ、メロンやライチを中心とする果実様の香りに加え、杏仁豆腐様の風味、青草や新緑を連想させる香りも感じられます。
色調は、透明感のある淡いゴールドがかったクリスタルが基調となっています。
余韻で感じる締まりを与えるほのかな苦みにより、苦み・旨味や酸味を中心とする味の食材との相性がよく、当地で収穫される、蕗のとうやタラの芽などの春野菜と相性がとても良く感じます。また、利根沼田の清酒由来のアミノ酸は、当地の特産品である畜産物(豚肉、牛肉、鶏肉)を用いた料理の動物性タンパク質由来の旨味と相まって料理の味を引き立てます。
■利根沼田地域の気候風土
利根沼田地域は群馬県の北部にあり、北部の武尊山・谷川岳を中心とする三国山脈と、南部の日光白根・赤城・浅間等の火山に囲まれています。
ここは、約15万年前に存在した「古沼田湖」に土砂が堆積してできた場所にあります。
武尊山や谷川岳などの雨や雪どけ水が、この湖底に堆積した砂礫・泥礫層を通った水は、豊富な川水及び伏流水をもたらしています。水質は軟水で、利根沼田の清酒に透明感のある味わいや色調を与えています。
気候は、冬には季節風を伴ってしばしば雪や雨が降り、寒さが厳しい地域です。この冬の厳しい寒さは、酒造りの環境に適しています。この地域は群馬県の中では降水量が多く、米の生育期には日照時間も長いうえ一日の中での寒暖の差が大きいので、この地域では豊満で登熟が良好な酒造に適した米が生育します。また、豊富な水を田に張ることができるため、酷暑でも品質の良い米の安定した収穫ができます。